
「いびきがうるさい」と言われても、最初はそこまで深刻に考えない人も多いと思います。
私自身もそうでした。
今でこそ睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAPを使っていますが、振り返るとかなり長い間、いびきや睡眠中の異変をそのままにしていました。
20代前半の頃には、夜中に息苦しくなって飛び起きるようなことがありました。
その時に医師へ相談したこともありましたが、当時は睡眠時無呼吸症候群という言葉が今ほど一般的ではなく、私自身も「よく分からないけど、たまたまかな」と考えて、そのままにしてしまいました。
その後、結婚してから妻に「寝ている間に呼吸が止まっている」と言われるようになり、そこで初めて「これは普通のいびきではないかもしれない」と強く感じました。
私が睡眠時無呼吸症候群と分かるまでの流れ、放置してしまった理由、受診のきっかけ、CPAPを使い始めてから感じた変化を、できるだけ正直にまとめます。
先に大切な注意点です。
この記事は、運営者自身の睡眠時無呼吸症候群とCPAP使用に関する個人的な体験談です。医療行為、診断、治療、専門的な助言を目的としたものではありません。
睡眠中に呼吸が止まる、日中の強い眠気が続く、朝起きても疲れが取れない、起床時の頭痛がある、運転中に眠気を感じるなど気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関や専門家に相談してください。
最初は「いびきくらい」と思っていた
私が最初に睡眠中の異変を感じたのは、20代前半の頃でした。
夜中に突然、息苦しくなって飛び起きることがありました。
寝ていたはずなのに、急に苦しくなって目が覚める。今思えば、かなり気になるサインだったと思います。
ただ、その当時の私は、睡眠時無呼吸症候群についてほとんど知りませんでした。
今のようにテレビやインターネットでよく見聞きする病気ではなかったですし、「いびき」と「睡眠中に呼吸が止まること」が自分の健康に関係しているという感覚も薄かったです。
医師に相談したこともありましたが、その時ははっきりとした受診や治療にはつながらず、そのまま時間が過ぎていきました。
今振り返ると、ここが最初の分かれ道だったのかもしれません。
結婚後、妻から「呼吸が止まっている」と言われた
その後、結婚してから、妻に何度も言われるようになりました。
「寝ている間に呼吸が止まっている」
これは、かなり強い言葉でした。
いびきがうるさいと言われるだけなら、「疲れているのかな」「お酒を飲んだからかな」と思ってしまうかもしれません。
でも、呼吸が止まっていると言われると、さすがに不安になります。
自分では寝ている間のことは分かりません。
だからこそ、家族やパートナーからの指摘はとても大切だと思います。
私の場合も、自分で「これはおかしい」と確信したのは、妻から睡眠中の呼吸停止を指摘されたことが大きなきっかけでした。
年齢とともに症状が強くなっていった
若い頃から気になる症状はありましたが、年齢を重ねるにつれて、少しずつ悪くなっていったように感じています。
特に気になっていたのは、次のような症状です。
- 朝起きてもすっきりしない
- しっかり寝たはずなのに疲れが取れない
- 朝から頭が重い
- 日中に強い眠気がある
- 会議中にウトウトしてしまう
- 夜中に息苦しくなって目が覚める
これらは、ひとつひとつを見ると「疲れているだけかな」と思いやすいものです。
仕事が忙しいから。睡眠時間が足りないから。年齢のせいだから。
そう考えて、何となくやり過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
でも、こうした症状が続く場合は、単なる疲れや寝不足だけではない可能性もあります。
専門機関で検査を受けた結果、重度の睡眠時無呼吸症候群だった
最終的に、専門機関で検査を受けることにしました。
検査の結果、私は1時間に30回以上呼吸が止まる、重度の睡眠時無呼吸症候群であることが分かりました。
正直、ショックでした。
でも同時に、「やっぱりそうだったのか」という気持ちもありました。
長年感じていた朝のだるさ、日中の眠気、夜中の息苦しさ。
それらが、ただの疲れではなく、睡眠中の呼吸の問題と関係していた可能性があると分かったからです。
原因が分からないまま不安を抱えているより、検査で状態を確認できたことは、私にとって大きな安心にもなりました。

CPAPを使い始めて変わったこと
検査後、治療としてCPAPを使い始めました。
CPAPは、睡眠中に専用の機械で空気を送り、気道がふさがりにくくなるようサポートする治療です。
使い始めは、正直なところ違和感がありました。
顔にマスクをつけて寝ることに慣れていませんでしたし、最初から快適だったわけではありません。
それでも続けていくうちに、少しずつ慣れていきました。
現在はCPAPを使い始めて約3年になります。
私の場合、CPAPを使うことで、次のような変化を感じました。
- 朝のだるさが大きく減った
- 日中の眠気が以前よりかなり楽になった
- 会議中にウトウトすることが減った
- 夜中に苦しくて飛び起きることが激減した
- 睡眠に対する不安が軽くなった
もちろん、これは私個人の体験です。
CPAPの感じ方や効果、慣れるまでの期間には個人差があります。
ただ、私にとっては、生活の質を大きく変えてくれた治療でした。
もっと早く相談すればよかったと思う理由
今振り返ると、もっと早く専門家に相談していればよかったと思います。
理由は、単に治療が早く始められたかもしれないからだけではありません。
原因が分からないまま、「疲れているだけ」「年齢のせい」「自分の体力がないだけ」と思い続けていた時間が長かったからです。
日中の眠気や集中力の低下は、仕事にも影響します。
家族から見れば、睡眠中に呼吸が止まっている様子を見るのは不安だったと思います。
そして何より、自分自身が毎朝すっきりしない状態に慣れてしまっていました。
「こんなものだろう」と思っていた状態が、実は普通ではなかった。
CPAPを使い始めてから、そのことに気づきました。
いびきを「ただの音」として片づけないでほしい
いびきは、周りの人に迷惑をかける音の問題として扱われがちです。
もちろん、家族やパートナーの睡眠を妨げるという意味でも大きな悩みです。
でも、私の経験から言うと、いびきは自分の体から出ているサインでもあります。
すべてのいびきが病気というわけではありません。
疲れ、飲酒、鼻づまり、寝る姿勢などで一時的にいびきが出ることもあります。
ただし、次のような状態がある場合は、単なるいびきとして片づけない方がよいと思います。
- 家族から「呼吸が止まっている」と言われた
- 大きないびきと無呼吸を繰り返している
- 夜中に息苦しくなって目が覚める
- 朝起きても疲れが取れない
- 日中の眠気が強い
- 会議中や仕事中にウトウトしてしまう
- 運転中に眠気を感じる
- 起床時に頭痛や頭の重さがある
このような症状がある場合は、睡眠外来、睡眠内科、耳鼻咽喉科などで相談することをおすすめします。
家族からの指摘は、とても大切なサイン
睡眠時無呼吸症候群の難しいところは、自分では気づきにくいことだと思います。
自分は寝ているので、呼吸が止まっている瞬間を自覚できません。
いびきの大きさも、自分では分かりにくいです。
だからこそ、家族やパートナーからの指摘はとても大切です。
「呼吸が止まっているみたい」
「いびきが急に止まって、その後に大きく息をする」
「寝ているのに苦しそう」
こう言われた時は、恥ずかしい、申し訳ない、面倒だと感じるかもしれません。
でも、そこで一度立ち止まって確認することが大切だと思います。
私自身も、妻からの指摘がなければ、もっと長く放置していたかもしれません。
CPAPは最初から完璧に慣れなくてもいい
CPAPについて不安に感じる人もいると思います。
「マスクをつけて眠れるのかな」
「機械の音は気にならないのかな」
「毎日続けられるのかな」
私も最初はそう感じました。
実際、最初から何の違和感もなく使えたわけではありません。
マスクのフィット感が気になったり、寝返りの時に意識したりすることもありました。
ただ、続けていくうちに少しずつ慣れていきました。
もしCPAPを始めたばかりで悩んでいる方がいるなら、「最初から完璧に使えなくても大丈夫」と伝えたいです。
ただし、マスクが合わない、鼻や口の乾燥がつらい、眠れないなどの問題がある場合は、自己判断でやめず、医療機関や担当者に相談した方がよいです。
このサイトで伝えていきたいこと
私は医療者ではありません。
専門的な診断や治療の説明は、医師や医療機関の情報を確認する必要があります。
それでも、睡眠時無呼吸症候群を経験し、CPAPを使い続けている当事者として、伝えたいことがあります。
それは、いびきを軽く見すぎないでほしいということです。
いびきは恥ずかしい悩みかもしれません。
家族に迷惑をかけているようで、申し訳なくなる悩みかもしれません。
でも、ただ隠したり、我慢したりするだけではなく、自分の体のサインとして一度向き合ってみてほしいです。
このサイトでは、私自身の体験も交えながら、いびきや睡眠の悩みについて、できるだけ分かりやすく、落ち着いて整理できる情報を届けていきたいと思っています。
あわせて読みたい
いびきが気になる方は、原因や対策別の記事もあわせて確認してみてください。
受診を考えた方がよいサイン
最後に、改めて受診を考えた方がよいサインをまとめます。
次のような症状がある場合は、自己判断で長く様子を見ず、医療機関や専門家に相談してください。
- 睡眠中に呼吸が止まると家族に言われた
- 大きないびきと無呼吸を繰り返している
- 夜中に息苦しくなって目が覚める
- 朝起きても疲れが取れない
- 起床時に頭が重い、頭痛がある
- 日中の眠気が強い
- 会議中や仕事中にウトウトしてしまう
- 運転中に眠気を感じる
- 高血圧などを指摘されている
「いびきくらいで病院に行っていいのかな」と迷う人もいると思います。
でも、睡眠中の呼吸停止や日中の強い眠気がある場合は、早めに確認した方が安心です。
検査を受けることで、原因が分かり、自分に合った対策や治療につながる可能性があります。
まとめ:いびきを放置していた私が伝えたいこと
私は、20代前半の頃から夜中に息苦しくなって飛び起きることがありました。
その後、結婚してから妻に「寝ている間に呼吸が止まっている」と言われ、年齢とともに朝のだるさ、日中の眠気、会議中のウトウトなどが増えていきました。
専門機関で検査を受けた結果、1時間に30回以上呼吸が止まる重度の睡眠時無呼吸症候群と分かり、CPAP治療を始めました。
CPAPを使うことで、私の場合は朝のだるさや日中の眠気、夜中に苦しくて飛び起きることが大きく減りました。
今思うのは、もっと早く相談しておけばよかったということです。
いびきは、ただの音の問題ではない場合があります。
もちろん、すべてのいびきが病気というわけではありません。
それでも、睡眠中の呼吸停止や日中の強い眠気、朝のだるさがある場合は、放置せずに専門家へ相談してほしいと思います。
自分だけで抱え込まず、まずは今の状態を確認することから始めてみてください。